
レンズはカメラ関係の中でも高額で取り扱われやすいカテゴリです。今回はどんなレンズが高値で取引されているのかをまとめていきます。
レンズの大ジャンルは3つだけ
様々な種類があるレンズですが、基本的には3つのジャンルに大別されます。
- 標準レンズ
- 広角レンズ
- 望遠レンズ
標準レンズは名前の通り、カメラに適合した標準のレンズです。
この標準レンズを基準に、焦点距離の数字が短いものを広角レンズ、焦点距離が長いものを望遠レンズと分類します。
ざっくり説明すると、広角レンズは広い撮影範囲を写す、望遠レンズは遠くにあるものを拡大して写す役割があります。
レンズの価値を決めるのは「F値」「焦点距離」「特殊な形状」
3種類あるレンズですが、それだけでどれが高値で取引されているかという事は一概には言えません。
ではそこのどの部分がレンズの価値を決めるのかというと、基本的には「F値」と「焦点距離」、そしてもう一つ「特殊な形状」になります。
ではこの3つをそれぞれ説明します。
F値での価値の決まり方
F値は、低ければ低いほど光を取り込むため、写真が明るく撮れるレンズになります。
そのため一般的にはF値が低ければ低いほど高い価格のレンズとなります。
またF値が「3.8-5.6」のように、一つの数字だけではなく範囲で設定されているものがあります。
これはF値が定まっていないので、プロカメラマン等の写真家は好みません。
なので結論は、レンズはF値が固定数の方が高い値段となっています。
焦点距離での価格の決まり方
焦点距離には標準、広角、望遠の3つがあると説明しました。
その中では、どれが値段が高いか、という事は一概には言えません。
焦点距離での値段相場は、そのレンズの使用機会が多いかどうか(人気の有無)で決まっています。
例えば35mmの一眼レフカメラは、気軽に持ち出して家族写真を頻繁にとる場合などは、撮影範囲の広い広角レンズが人気ですね。
また、野鳥などの撮影をしたい場合は望遠レンズが人気です。
でも、家族用の写真を撮りたい人は割合的には多いです。
しかし野鳥の撮影がそこまで多いかというと、おそらく家族用にまでは多くありません。
このように、シェアが少ないレンズは必然的に生産台数が少ない、結果としてレアになって価格相場が上がるといった例もあります。
特殊な形状のレンズの価格相場
特殊なレンズの場合も、レンズ相場が高くなる場合があります。
例えば魚眼レンズという、広角でありながら画角に丸みを帯びせるようなものの場合、生産台数も少ないうえに特殊形状なので価格が上がっています。
また、超望遠レンズ(300mm以上とか)も、価格は高いです。
これは元値が高いうえに、希少性の付加価値も加わるオールドレンズの場合は、もっと価格が上がります。
大判レンズなども、生産台数や用途が限られるので、相場は高めです。
ほかにも「APO」という表記がされている高級レンズも相場が高いです。
なぜ昔のレンズも高値で推移しているのか?
今でも30年以上昔のレンズが様々なところで高値取引が頻繁にされています。
なぜ今でも高く推移しているのかというと、それは現在でも使用できるからです。
例えば最近のデジタルカメラを使用していても、昔のレンズは使用できます。
むしろ、最近のレンズではなく昔のレンズのほうが「味があっていい」という理由で使うカメラマンも多くいます。
自分のバイヤーでは、カビありのレンズをあえて好んで買っていく人もいました笑
日本のレンズはやはり性能がずば抜けていて、海外メーカーではまねできないほどの精密さがあります。
実際に海外資本(S〇MS〇NGなど)がこれまでにいくつかカメラ業界に参入してきたものの、技術をまねできなくて撤退してしまった経緯があります。
そんなお宝が多く眠っている日本というカメラ市場、魅力的だと思いませんか?

高値で多く出回っているレンズですが、販売においては価格ではなく仕入れ値が重要です。しっかり利益の取れる仕入れを行い、良好なキャッシュフローで回していきましょう。